アラサーの私が子供のころは、ハロウィンイベントなんてなかった気がしますが、近年では日本でもハロウィンイベントが盛り上がりを見せていますね!アメリカのハロウィンは日本とは少し違った雰囲気があり、地域ぐるみで楽しむ一大イベントになっています!
こどもが出来たこともあり、今年はがっつりアメリカのハロウィン文化に浸ってきたので、皆さんにもアメリカのハロウィンがどんなものかお伝えできればと思います!
アメリカ人がハロウィンにかける意気込みはすごい

アメリカ人のハロウィンは9月から始まります。
一番早いイベントは例年9月の最終土日から始まり、1か月後の31日まで毎週末どこかで、しかも回り切れないほど複数のイベントが行われるのが定番です。子供たちはイベントごとにコスチュームを変える子が多く、親たちはコスチュームの買い出しや手作り衣装の作成に9月中盤から追われることになります。
10月に入ると町全体がハロウィン一色になり、スーパーマーケットにできるハロウィン特設コーナーは、コスチュームや家のデコレーション商品などを買いに来る人達でにぎわいます。ハロウィングッズのサイズ感も流石のアメリカサイズで、大人の背丈を超えるデコレーションが山ほど展示されています。抱えきれないほどの大きなかぼちゃは、スーパーマーケットはもちろん、路上に停まっているトラックや、「パンプキンパッチ」と呼ばれる農場など、様々な場所で手に入れることができます。
一方で、実は家のデコレーションは、クリスマスと比べると控えめ。
「デコレーションをしているお家=Trick or Treatに行けばお菓子がもらえるお家」という認識なので、キャンディーを配るのが面倒だと感じる方もいるのでしょう。(デコレーションしていても電飾を消せば「訪問NG」のサインになります)毎年気合を入れる家は大体決まっており、そういった家が集まる通りは、Trick or treatのおすすめスポットとして地域のコミュニティの間で噂になります。我が家の近くには「着ぐるみの家」と呼ばれる個人宅(豪邸)があり、例年複数の着ぐるみたちが、しかも毎年違うモチーフのキャラで、キャンディーを配布してくれています。
ハロウィンの醍醐味、「Trick or Treat」
ハロウィンの目玉と言えば、やはり「Trick or Treat」です。
Trunk or Treat
10月中に開催されるイベントの多くは、「Trunk or Treat」と言われます。「Trunk or Treat」は、ハロウィンの「Trick or Treat」のアレンジ版で、教会や学校、地域のイベント会場の駐車場で行われることが多いです。車のトランク(Trunk)を飾り付けて、子供たちがその車へお菓子をもらいに歩く形式です。見知らぬ家に訪ねていくよりも安全で、しかも一か所で複数のイベントが経験できるため、小さな子供でも安心して楽しめます!消防車やパトカー、救急車、ゴミ収集車など子供に人気の車が集まったり、大きいイベントではバウンスハウス、写真スポット、フェイスペイント、Petting Zoo(ふれあい動物園)、パンプキンペイントなども行われます!
Trick or Treat
ハロウィンの夜は、「Trick or Treat」本番です。
10月31日の夕方、まだ日が沈む前から、子供たちがかわいいコスチュームを着て街を歩き始めます。幼児たちは比較的早く、まだ薄暗いころから出かけ、大きな子たちは夜9時ごろまで動き回ります。我が家の周りでは6時前だとまだ始まっていない家が多く、8時を過ぎると閉め始める家が多い印象です。
暗くなるにつれて、賑やかさは一層増し、通り全体がまるでテーマパークのような雰囲気に包まれます。普段は夜出歩かないのですが、華やかな衣装の人たちに囲まれているので安心感がありますね。人が多いので、反射材をコスチュームに貼ったり、光るブレスレットをつけたりするなど、暗闇で目立つ工夫はお忘れなく!子供だけでなく、親にも目印をつけましょう!
私たち親もちゃっかりお菓子を頂戴しつつ、Trick or treatを楽しんでます。子供が持つバスケットだけではお菓子が入りきらないため、エコバックなどを持参すると良いでしょう。
・よそのおうちの敷地に入るときは、芝生を踏まないように気を付けましょう!
・例年「お菓子が余っている」「子供たちが来なくてさみしい」という情報がFacebookにアップされます。ルート設定の参考にしてください!
・老人ホームでも行っている場合が多いです。開催時間が早いので、小さなお子さんがいる場合は問い合わせてみるといいでしょう。
・大規模なイベントでは主催者がキャンディーを用意してくれる場合があります。
かぼちゃだけじゃない!「Pumpkin patch」

パンプキンパッチは、かぼちゃがたくさん並ぶ農場や特設エリアのことで、自分の好きなかぼちゃを選んで購入できるのが特徴です。最近ではかぼちゃの販売だけでなく、様々なイベントも設置されており、家族連れで楽しめるスポットになっています。
かぼちゃを購入する
会場となる農場や広場に、大小さまざまなかぼちゃが並べられており、来場者は自由に選んで購入することができます。アメリカではハロウィンの飾りつけやジャック・オー・ランタン作りにかぼちゃをたくさん使う習慣があるため、パンプキンパッチはこの季節の定番スポットとなっています。
農場らしいアクティビティ
パンプキンパッチには、かぼちゃ選び以外にも様々なアクティビティがあります。例えば、トウモロコシ畑の迷路(Corn maze)、トラクターの荷台に乗れるHay ride、動物とのふれあいなど、家族みんなで楽しめる農場らしいイベントが盛りだくさんです。
秋らしいフードを楽しむ
場所によっては、ホットサイダー(温かいりんごジュース)やパンプキンパイ、パンプキンドーナツなどといった秋ならではの軽食も販売されています。
私が行ったパンプキンパッチでは、他にも、巨大滑り台、簡易お化け屋敷、メリーゴーランドなどのアクティビティもありました。入場料や駐車場料金がかかるところもありますので事前に情報をご確認いただくのをおすすめします。
教会だって参加する!「Harvest Festival」
一部の保守的な教会は、「幽霊」や「魔術的」なイメージがあるハロウィンへの参加を避ける傾向があります。そういった教会では代わりに「Harvest Festival(収穫祭)」や「Fall Festival(秋祭り)」としてイベントを開催します。名前を変えただけで実際はほぼハロウィンイベントと変わりなく、仮装をしてくる人も多く、ブースを訪問するとキャンディーをもらえたりします。
家庭でハロウィンを楽しむ方法
外に出かけなくたってハロウィンは楽しめます!
家をデコレーションする

室内や庭をハロウィン使用に飾り付けると、気分も一気に盛り上がります!店頭で売られている装飾品はもちろん、段ボールや空のミルク容器、トイレットペーパーの芯といった安価な材料で作れるデコレーションアイデアがたくさんありますので、家族で工夫して作ってみるのも楽しいでしょう。
屋外に飾るための細かい網目状の蜘蛛の巣のデコレーションは、鳥や昆虫、小さな子供が引っ掛かり怪我をしてしまう原因になってしまうため、飾りたい場合は配置場所をよく検討されてください。
かぼちゃを彫る
かぼちゃを彫って、ジャック・オー・ランタンを作りましょう!かぼちゃは小さなものなら数ドルで購入が可能。専用の道具を使って彫っても良いですし、子供が小さい場合はペイントやシールを使ってデコレーションするのも良いでしょう。実はかぼちゃは、彫って数日すると腐り始めてしまうため、ハロウィン当日に使用したいのであれば、早く作りすぎないよう注意が必要です。(1週間もするとドロドロになってしまいます)
Trick or Treatをホストする
Trick or treaterとして近所の家を回るのも楽しいですが、ホストとして子供たちにキャンディを配るのはまた一味違った楽しさがあります。ホストをする場合は、家を飾りつけ、当日の夜は電飾をライトアップして待ちましょう。ドアがノックされるのを待つよりも、外に机や椅子を置いて出迎えるスタイルが一般的です。子供に配るキャンディは、アレルギーや年齢を考慮して数種類準備するとよいでしょう。最近では、鉛筆やシャボン玉、シール、絵本などキャンディ以外を配る過程も増えています。キャンディーを入れる箱には「ひとり2つまで」などと張り紙をしておくことをおすすめします。
・長時間外にいることになるので、防寒対策をしておきましょう。
・歩道にある危険なものや壊れやすいものを移動させましょう。
・小さな子供にとってデコレーションが怖くなりすぎないように注意しましょう。
・キャンディーがなくなったらライトアップを消しましょう。
最後に
アメリカのハロウィンは、大人にとっても、子供にとっても楽しみな一大イベントです。アメリカにいるという方は、日本とは一味違うアメリカのハロウィンを是非満喫してみてください!
ハロウィンは終わってからも楽しめる!
実はハロウィンは31日を過ぎてからも楽しめるんです!以下も併せてチェックしてみてください(^^)/
かぼちゃを動物へ寄付する
絵具などを使用していない場合、ハロウィン後に家畜のエサとしてかぼちゃを寄付できる場合があります。ぶたさんとかが食べてくれるらしい!
お菓子をおもちゃに交換
「大量にお菓子をもらうけど、すべてを子供にあげるのは心配」という気持ちもありますよね。最近、アメリカのご家庭ではハロウィンで貰ったキャンディとおもちゃを交換する制度「Switch Witch」を行うようになってきました。ハロウィンの夜、貰ったキャンディをまとめておいておくと、夜中にSwitch Witch(交換する魔女)がやって来て、お菓子の代わりにおもちゃや本など小さな贈り物を置いていくというものです。親がキープさせてもOKと考える量を設定し、それ以外はSwitch Witchにお任せすると良いでしょう。何がもらえるのか、子供もハロウィン終了後にもう一度楽しめます!
Pumpkin Smashにいく
Pumpkin patchなどで、使い終わったかぼちゃを叩き割る会、Pumpkin smashというイベントが開催されることがあります。ハンマーなどでかぼちゃをおもいっきり叩くことでストレス発散にも!中にキャンディが入っていて、宝探し形式になっていたりします。かぼちゃは砕かれると、動物のエサにしたり、コンポストにしたりしやすくなるので、実用的で楽しめるイベントです!
ハロウィングッズセールに参加する

盛大に設置されたハロウィングッズコーナーが下げられる前に、大セールを行います。アメリカの季節商品は、イベントが過ぎると50%~90%まで値下げされ投げ売りされるので、翌年への買いだめ推奨です!ハロウィンの場合は、デコレーション、コスチューム、キャンディなどが対象になります。
値下げ情報は、インスタで発信しているので是非ご確認ください!良い商品をゲットするには、値下げになる日に狙いを定めて、開店時間に合わせて買い物に行く必要があるため、いかに正しい情報を早くつかめるか、情報戦でもあるんです!