アメリカのノミを駆除するために色々な作戦をもって取り組んだ記録です。本記事では、使った薬品や噛まれ跡の写真などをご紹介しています。

皆さんは「ノミ」の恐怖を知っていますか?
一旦家に入れてしまうと、どこに潜んでいるかわからないまま日々血を吸われ、めちゃくちゃかゆい。そして駆除がとっても難しい!
今年、地域で大発生しているらしく、我が家にもどこからか入ってしまったようです。
「草の生えているところに行かない」「外に連れ出す動物を飼っていない」から大丈夫?
うちもその条件でやられているので安心はできないですよ、、!
なによりノミの怖いところは、一旦入られると完全な駆除にすごく時間がかかるところ。
それでは、私のノミ駆除大作戦の記録をどうぞご覧ください。。
(虫の写真はありませんのでご安心ください!)
我が家の時系列 発生~現在まで
まずは我が家の状態を簡単にご紹介。
2023年6月中旬 「発見」
最初は足にできた2,3個の虫さされでした。
このくらいなら珍しくもなく、念のため寝具を洗っていればその後は刺されなかったのですが、この時は育児疲れもありすぐに洗えず。(この時すぐに洗っていたら、、と何度も考えましたが、そのあとの大爆発を考えると多分洗っていても意味がなかったと思います、、)
「ノミ」か「ダニ」か、いや「ベッドバグ」か。
多分「ノミ」だなと思ったのは、飼い猫が良く寝ころんでいたタオルの上に黒い点のようなものが多数落ちていたからです。これ、ノミの糞らしく、ノミを持つ猫によく見られる症状だそう。
猫のおなか部分をまさぐると案の定黒く動く物体を発見。
まだこの時点ではアメリカのノミの怖さを知らない私。
「祖母もノミ取り櫛で飼い猫のノミ取ってたなー」くらいの感覚でした。
前の家では、レスキューでノミだらけの猫を合計で10匹くらい保護したんだけどなんで何もなかったんだろう。。
6月末 「大発生」
1週間も経たないうちに、足が30箇所ほど噛まれるようになりました。
たまらずフォロワーさんにおすすめの駆除グッズを質問。

この時は「すごく刺されてる!」と思ってこの写真使ったんですが、今見たら「全然噛まれてない」。無傷な部分が多すぎる。笑
次に詳しく紹介しますが、買い物に行くまでに
・猫をシャンプー 2回
・シーツとマットレスカバーは洗濯。ブランケットは乾燥機で1時間。
・掃除機を1日に5回。
・マットレスは床にそのまま置いていたので壁に立てかけて日中は換気。
・防水シーツにしてマットレス側からノミが通り抜けられないように
・(暑かったので)ブランケットは使用せず就寝
などを行いましたが、駆除には至らず。
掃除機をかけた後にカーペットに寝転がったら目の前でノミが跳ねたときは血の気が引きました。
7月初旬 「市販品を探し始める」
敗北を知り、市販品に頼るように。キャンプ用ノミグッズを室内でつけて過ごす日々。
8月初旬 「珪藻土パニック」
こちらも後述しますが、一時的なノミの減少と引き換えに色々なダメージを負った珪藻土。この頃には噛まれるのにも慣れてきて、2、3箇所だったら噛まれていてもあまり気にならなくなりました。
9月 「対策疲れ」
3か月分買った猫のノミ薬の最後の一つを塗布。まだ猫の身体を探すと居るし、ちょこちょこ噛まれる。肌寒くブランケットを使うようになってきたので、寝るときは長袖長ズボンでシャツINを徹底。
10月 「まだいる」(更新)
気温も下がり、少し肌寒くなってきた10月。カリフォルニアでも30度を越さない日が増えてきた頃です。ノミは寒さに弱いので冬に向けて活動が弱っていくと聞いているのですが、まだ噛まれてます!猫にもまだいます!カーペットに寝転がるとたまに飛んでいるのが見えます。
11月中旬現在 「まだいる」(更新)
長袖必須。夜中早朝には3度まで下がる日も出てきて肌寒くなってきました。マダイマス。ドウイウコト?ここまで長引くとはだれが予想したことでしょうか。。
2024年2月末現在 「まだいる」(更新)
え?まだ?6月末から発生してまだいるの?😭
まだ猫をまさぐるとノミが見える。心なしかノミが大きくなっているような、、
購入したFRONTLINEがまだ1回分残っているのですが、もうこれだけ経ってまだ駆除できていないなら獣医さんに頼ろうと、猫の定期健診を2週間早めて相談してきました。
獣医さんでめっちゃ高い薬を3か月分買ったので、これが効いてくれるのを祈ってます、、!(試した薬品名は次の市販のノミ対策グッズの章にまとめています(^^))
5月末 駆逐に成功!!
この1年、とった行動を次にまとめています。(半面教師にしてください、、)
手探りで始めたノミ対策
まだノミを甘く見ていた初期、「市販の商品になんか頼らなくても大丈夫だわ!」と勘違いしていた時に取った対応たち。効果がなかったわけではないですが、これだけでは完全除去は無理でした。マジでさっさと市販品買った方がいいです。(切実)
①猫にシャンプー

猫を2日に分けて2度シャンプーしたところ、ノミが流れていくのを確認できましたが、完全駆除には至りませんでした、、使用した洗剤は、食器洗剤のDawnです。猫用シャンプーではありませんが、動物にも使えてノミ駆除にも効果があるとアメリカの動物保護団体も使っています。一番小さいサイズならWalmartなどで2ドル程度で購入でき、余った分は食器洗いに使えるので経済的です!
②とにかく掃除機
クイーンベッド2つを床に直置きしている我が家の寝室。床はカーペットなのでノミがわんさか潜んでいて、それがベッドにも登ってきている状態だと思います。アメリカの家はカーペット床の部屋が多いのでノミ対策には不向きですよね。
ベッド2つとも壁に立てかけて、一日5回ほど部屋中掃除機をかけました。部屋を暗くしておくとノミが表面に出てくるので良いらしいです。掃除機にたまったゴミはノミが潜んでいる可能性があるので、すぐに外のゴミ箱に捨てましょう。
起床したらまずベッドを立てかけて掃除機をかけ、息子がまだ一日2回お昼寝をするのでその度に掃除機&ベッドセット&起きたらベッド立てかけの日々は辛かった。。
③布製品の洗濯
シーツとマットレスカバーは洗濯。マットレスに元からついているカバーも洗い、ブランケット類は乾燥機に1時間かけました。夏だったのでその後ブランケット類は使用せずに寝てみましたが、刺されました。。
④防水シーツの導入
息子のおねしょ対策用にと買っていた防水シーツがちょうど届いたころだったので、「水が通らないなら虫も通れないはず」と思い、メインのシーツを防水シーツへ。刺されました。。ノミは40センチほど飛べるそうなのでシーツを通り抜けられなくても、床から来ますね。。ちなみにシーツはTemuで10ドルで購入しました。水を通さず、防虫効果もあったのではないかと思います。
⑤クーラーで冷やす
うちは寝室にクーラーがないのでできませんでしたが、クーラーで室温を冷やすことによってノミの活動を抑えられるそうです。
市販のノミ対策グッズ
「これは市販品に頼らなくては無理だ」と悟り、購入した商品をご紹介します。どれもアメリカのスーパーで普通に買える商品です。
①猫への対策
2回のシャンプー後、これは専用の薬剤が必要だと悟り、インスタでフォロワーさんに聞いたところ、「FRONTLINE」の商品がおすすめだと教えてもらい、早速Petsmartへ。

3個入り、1か月に1回の使用で40ドル。1個13ドル。高い、、
買い渋りをしながら他の商品をみていたところ「FRONTLINEと同じ成分が入っている」というPETARMORを発見。こちらは同じく3個入りで25ドル。(1個8ドル。Petsmartで購入しましたが、今調べたらAmazonの方が安かったです。。)
「同じ成分といいつつ何か違うんじゃないのー?」と思いながらも、値段の誘惑に負けてPETARMORを購入しました。使った直後は身体を搔く動作が減っているので、効いていると思います。最近かゆがっているな―と思ったらあともう少しで1か月だと気付く感じ。でもそれって、1か月もっていないってことなので、次の薬剤を与えるまでの1週間弱は早く薬を塗りたいと思いながらも肌への負担を考えて我慢して過ごしました。完全駆除には至らないのでFLONTLINEも試しましたが同様の結果に。市販されているグッズは、「ノミも耐性を付けてきているから効きにくくなっている」という説も見かけました。
その後定期健診で獣医に相談したところ、処方されたのがNexGard COMBOという商品。$91といわれて「さすが獣医処方は高っけぇ~」って思ったのですが、ネットで調べたところChewyでの販売価格も$90でした。獣医から買ってもネットで買っても同じ値段みたいです
②キャンプ用虫よけグッズ
「部屋全体の除去は無理でも、とりあえず今日噛まれずに眠りたい!」
そんな切実な思いで試したのがキャンプ用の虫よけグッズ。屋外用のノミ除けスプレーなどを身体に塗って寝る感じですね。
虫よけスプレーにもノミに効くもの、効かないものがあるそうで、私はSTEMというオイルを試しました。
あまり期待していなかったのですが、効きました!これ!
足を中心に噛まれていたので足には特にべったり塗りたくり、その他お腹や腕、首など肌が出ているところは全体的に。基本寝る前に塗ってましたが、リビングのソファやカーペットにもいると思うので、日中も使ってもいいと思います。
息子にはパッチテストをしたうえで、太ももや二の腕の裏や背中など手で触ってしまわないところと、おむつのお尻部分、Tシャツの肩後ろあたり、息子を中心に円を描くようにシーツにも。
絶対に噛まれないわけではないですが、噛まれる数が減ります。沢山噛まれた日は前日に塗り忘れていたことに気付き後悔したり。匂いは、「THE キャンプの虫よけ!」って感じのにおいがします。
③虫取り粘着シート
光で虫をおびき寄せて粘着シートで捕らえる虫取りグッズです。定価20ドルくらいしますがクーポンを活用して5ドル程度。ネットで検索した際に「器に洗剤水を入れて、ライトで照らす」という簡単な罠の情報があったのですが、ちょうどいいライトがなく試せていませんでした。こちらもライトでおびき寄せる仕組みということで挑戦してみました。

かなり後期に導入したため、ノミの数自体が少なかった可能性がありますが、捕れたのは2日間で2匹。しかもライトがすごく明るくて寝にくい!

青色のライトで、廊下の夜間用の足元ライトに使えるレベルで明るいです。ベッドの足元にあるコンセントにさしましたが、部屋中がほんのり明るくなるので、気になって夜中に途中で外してしまいました。
しかも、コンセントの位置にしか設置できないので、マットレスやカーペットなどノミがいそうなところとコンセントの距離が遠い場合は効果が期待できないと思います。
④珪藻土
「これはもう部屋にスプレーか何か撒くしかない!」「でもハイハイ期の赤ちゃんと猫がいるし、、」の葛藤のすえ見つけたのがFood GradeのDiatomaceous Earth。

Facebookでアメリカのノミ対策を探していたときにおすすめされていたのが「Diatomaceous Earth」。何それ?強そうな名前!と思って調べたところ、「珪藻土」らしいです。
珪藻土といえば、日本でも「珪藻土バスマット」「珪藻土コースター」などが流行っていたので名前は聞いたことがありました。改めて調べてみると植物プランクトンの化石だそう。醤油やビールなどの濾過の工程でも使われるそうで、食べても安全なものがあるんだとか。
細かい粒子でノミを気道を塞ぐか、吸湿成分で脱水症状にさせるといった仕組みでノミ退治にも効果的だそうです。
使い方は、珪藻土をカーペットに撒き、ほうき等を使って繊維の中まで行きわたらせたあと2日ほど置いてから掃除機で吸うとのことで早速こちらを注文。
15ドルでした。Food Gradeなら万が一赤ちゃんの口にはいってもまだ安全かな。猫用珪藻土マットも販売されているようで、猫にも安全そうです!
前述したように珪藻土はノミを窒息させるほど非常に粒子が小さい粉です。チョークの粉をイメージしてもらえれば近いと思うのですが、それをカーペットに撒いた上にほうきで掃き、掃除機で吸う。。大変なことになりました。
粉は舞い上がり、部屋中の表面という表面に付着。掃除機で吸うと掃除機から出てくる空気にも珪藻土が含まれており、掃除機内のいたるところにつくのでゴミを捨ててもしばらくは掃除機を使うたびに白い煙が出てきます。
これをしてしばらくはノミの発生が落ち着いたので効果はあったと思います!ただ色々ダメージも大きくてもう一度行う気になれませんでした、、大量に余ってしまいましたが、玄関周りに撒くなどすると、虫の侵入を防ぐ効果が期待できるそうです。
完全駆除に成功した理由を考察
めでたいことに約1年かかって駆除に成功。そこから半年たって夏も超えましたが再発していません!効果があったと思うことは2つ。
1つ目は、前述した獣医師処方のノミ駆除薬。高いだけあって効果があったと感じました。次があればさっさとあのお高いやつを買います。
2つ目は、私と息子が一時帰国で家に居なかったこと。アジア人の方が噛まれやすいのと家の滞在時間が全然違うことから旦那は私ほど噛まれていませんでした。(旦那は夜勤なのでノミが活発な夜にはいない)ノミにとっては一番の栄養源たちが2か月もいなくなったわけです。猫にはノミ駆除薬が使われており近づきづらい。薬剤の影響で全体的に弱っている、そんなときに追い打ちをかけられたのではないかと予想しています!
ノミは血を吸わないと1週間~3週間程度の寿命だそうです。旅行に行ったり、生活スペースを制限して養分を取れないようにするのもいいかも。
ぽんからアドバイス
①とにかく早く市販品を使って一掃しましょう!!子供や動物に安全なものを選び、ベッドシーツなど直接肌に触れるものは洗濯したてのものに入れ替えれば影響は少ないと思います。長い間血を吸われて、痒みに耐えさせるほうが可哀そうなことだったかなと反省しています。
②たかが虫刺されと思っていましたが、30歳を超えて肌のターンオーバーもゆっくりになったのか、身体中虫刺されの跡だらけで人に見せるのをためらう感じになってます。ちょうど夏の盛りと重なると思いますので、美しい肌を死守したい人はキャンプグッズ塗りたくってください!→追記:翌年の夏には虫刺され跡は綺麗に消えました
③小さいノミは服の繊維も通り抜けられますが、長袖長ズボンになってから、ズボンと靴下の間や手首周辺など露出している部分を噛まれることが増えたので、やはり肌を隠すことはかなり効果のある対策だと思います。お子さんは寝ている間にお腹が出てしまうので、ロンパースを着せるとよかったです。
④シーツや洋服は、ノミが跳ねているのが良く見えるよう白など薄い色の無地がおすすめです。指で押さえてつぶしたと思っても、指をあげた瞬間に跳ねて逃げられます。テープを使って捕まえるのが楽でした。携帯やスマートウォッチなど常に近くにあるものに透明なセロハンテープを貼りつけておいて、見つけたらササっと駆除。透明でないテープの場合、「捕まえられたかな?」とついつい剥がすときに見てしまうのですが、その一瞬の隙に逃げられるのでおススメしません。
⑤動物がいる人は動物対策を一番最初に!動物に引っ付いているノミは、寝てても餌が食べ放題の状態。繁殖もどんどんしていくので、まずは餌のもとから引きはがさないと、他の場所の対処をしても数が減りません。
ちなみに、うちはもう今年はなるようになると半分諦めていて、活動が鈍る冬の間に掃除をしっかりして残りを一掃。来年の夏までに完全除去を目標にしています😭
2024年夏、ノミを完全に除去できたのか、、インスタなどをフォローして続報をお待ちください!笑
→2024年夏、無事に駆逐いたしました!